映画「ジョーカー」を早速見てきました!少しネタバレ注意!
映画「ジョーカー」感想 狂気の笑顔の起源(少しネタバレ)
1.そもそも、バットマンやジョーカーの登場するゴッサムシティとは?
映画「ジョーカー」を見てきました!!感想を書こうと思いますが、その前に、設定についてお話しします。
この映画は、「バットマン」の悪役「ジョーカー」を主人公とした「バットマン」のスピンオフ映画です。なので、何も予備知識なく見ると、設定がよく分からないのですね。
この映画の舞台、ゴッサムシティとは、アメリカの架空の町です。映画「バットマンビギンズ」では、貧富の差が激しく、治安が悪く、警官は汚職まみれで、マフィアから賄賂を受け取って犯罪を見逃しており、腐敗しきった町という設定をしっかり描いていますが、「ジョーカー」では、そうゆう設定は、もう分かっているものとして進みます。
2.2019年19月4日公開 映画「ジョーカー」あらすじ
元々は、バットマンは生身の人間で、悪役はモンスターであることが多い漫画でした。初期の映画も、そうゆう設定でしたが、クリストファーノーラン監督の「ダークナイト3部作」(バットマンビギンズ、ダークナイト、ダークナイトライジング)では、寓話的要素は排除し、よりリアル(現実的)なバットマンを描いていました。つまりモンスターは出てこないのです。今回の「ジョーカー」も、リアルな世界が舞台になっています。
そんなリアルジョーカーのあらすじは、介護の必要な母と二人暮らしで、コメディアンを目指す心優しい青年、アーサーが、いかにバットマンの永遠の宿敵、ジョーカーへと変貌していくかを描いています。ジョーカーになるまでの話なので、アクション映画という感じではないのですね。
3.前評判、主演俳優ホアキン・フェニックスの演技の評価
前評判がすごい映画でしたね。特に、主演俳優のホアキン・フェニックスの演技の評価がすごくて、アカデミー確実とか!?
アーサーを演じたホアキン・フェニックスは、この役のために短期間で20キロ以上も体重を落として撮影に臨んだ。骨ばった体でゆっくりと舞い踊るアーサーの姿からは、えもいわれぬ切なさが漂うと共に、その内に育つ狂気がいつ爆発するのかという不安にもかられ、一時も目が離せない。現実感あふれる、全く新たなジョーカー像を生み出したホアキンは、鬼気迫る迫力でキャリア史上最高の熱演を見せ、早くもアカデミー賞主演男優賞を確実視する声が上がっている。
引用元:シネマトゥデイ
迫真の演技であった事は、間違いないです。僕が一番印象的だったところは、ブルースウェインの父親と対面するシーンでしょうか・・。悲しいシーンでした・・。
4.ツィッターの反応
ツイッターの反応を見てみました。
#ジョーカー#まちゃお765
— もっちゃ垢変済み (@JJF06816549) October 4, 2019
映画好き、バットマンシリーズ好きには全面的におすすめ致します。
素直な感想を、
怖い映画です。ひとりの男が、転落していく様を淡々と、しかし鮮やかに見せていきます。衝撃度は今年イチ。
衝撃の問題作にして大傑作🤡
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) October 4, 2019
映画史における無二の悪役がナゼ極悪な道を選んだかの過程を、格差などの社会的理不尽さと絡めて描いたリアリティに恐怖しかなかった。経済システムから外れた者を救済せずして生まれた狂気の責任は何処にあるか考えずにいられない。オスカー間違いない!#ジョーカー pic.twitter.com/mG1m0iMVqK
ジョーカー観てきました。
— 武子直輝 (@takeshi__naoki) October 4, 2019
予告の映像見た瞬間から行きたくて行きたくて公開日に行けました!
素晴らしかった。
残酷な物語。正義とは。
考えさせられる魅力溢れる映画。
劇場で観ることをオススメします。#JOKER
予想つかないシーンが多くてジョーカーになる前から既に内在している狂気を感じましたね…そのたび流れるあの曲も重厚で陰鬱で…
— しゅが (@reilla_hazel) October 4, 2019
冒頭の涙で化粧が滲むアーサーと最後に血で笑顔を描いたジョーカーは対比かどうかわかりませんが、あそこで恐怖を超えて感動してしまいました
概ね、良かったという感想が多かったのですが、まだ、これから見たいという反応の方が多かったです。公開初日ですからね。
5.少しネタバレ感想:ホアキン版ジョーカーの未来は、ダークナイト版ジョーカーへ!?
アーサー(後のジョーカー)は、コメディアンになるという夢を持って生きていたのすが、自分自身の真実を知っていくだびに、天涯孤独であることを実感して、自分の人生に救いがないと感じていきます。そして、自分自身の個人的な理由で、犯罪を犯してしまうのですが、その犯罪が、腐敗しきったゴッサムシティの貧困層の人たちから共感を得てしまうのですね。まさに、アーサーがジョーカーになった瞬間は、そこではないかと思っています。アーサーは、自分の意図しないところで、悪のシンボルとなるきっかけとなってしまい、ゴッサムシティが混沌の渦に沈んでいきます。時を同じくして、その混沌がまた正義のシンボル、バットマン誕生のきっかけを作ってしまっていたという・・。
アーサーの悲しい過去を、誰でも共感できるよう人間味を持たせて描きながら、バットマンの世界観を崩していないのが、バットマンファンとして、嬉しかったですね!そう言う意味でも、この映画は面白かったです!
そして、一番怖いのは、リアルであるが故に、誰でもジョーカーになりうるという感想を覚えてしまう事です・・。最後に見せるアーサーの笑顔は、狂気や混沌をジョークとして、エンターテインメントとして、捉えているジョーカーの笑顔そのものでした。
そして、自分が悪に堕ちたのと同じように、ハービーデントを・・・(ダークナイト参照)
この映画でのジョーカーの狂気は、まだまだ序の口・・・この10年以上後になりますでしょうか?・・ジョーカーとバットマンは、永遠に戦い続ける運命へと繋がるのですから・・(ダークナイトのジョーカーのセリフによると)。
そのまま、「ダークナイト」のジョーカーへと繋がっても違和感がない気がしました。
(まあ、実際は、矛盾が少し生じますが・・)
ちなみに「ダークナイト」見てない方は、絶対見た方が良いです。「バットマンビギンズ」と合わせて!こんな傑作、めったにないですから!
6.蛇足
「ジョーカー」の映画内での、ピエロの仮面を被った人達のデモシーンがありましたが、映画を見たあとで、香港で、仮面をつけたデモを禁止するニュースを見て、びっくりしました。「ジョーカー」では、貧困層の人達が、一部のリッチな人達に対する不満が爆発するデモなので、内容は違いますが、映画と現実がリンクしているのかなと、一瞬思ってしまいました。
そもそも、ジョーカーのような悪役を主人公とした暴力的な映画が、現実世界での暴力を助長させるのではないか?という意見が、公開前からありましたからね。
香港の問題は、早く解決して欲しいですね。