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花粉症に良いとされる食べ物を漢方的に納得できるものだけピックアップしてみた!


 来年になる前に、今年の気になったニュースとか、思った事を年内に書いておかないと!と思って。花粉症の薬が来年、自費になるかもしれないので、予防になる食べ物、漢方的な考えも含めて記事にしてみました!

花粉症に良いとされる食べ物を漢方的に納得できるものだけピックアップしてみた!

「花粉症に良い食べ物」で検索すると、たくさん出てきます。ほんまか?と思うものもありますが、漢方的にも納得できるものをピックアップしてみました。

 1.じゃばら

 TVで花粉症に良いという報道のあった柑橘系の果物で、有名ですね。抗アレルギー成分のナリルチンという物質を、他の柑橘系の果物よりもたくさん含んでいて、花粉症に効果が期待できるというもののようです。(名前の由来は「邪気払い」)

「花粉症に効果がある」ことで、注目を集めているじゃばらですが、じゃばらにはフラボノイドの一種である「ナリルチン」が豊富に含まれています。ナリルチンは、他の柑橘類にも含まれていますが、じゃばらは、どの柑橘類よりもはるかに多く含まれています。このナリルチンが花粉症などのアレルギー症状に効果があることがわかってきています。引用元:日本じゃばら普及協会

引用元:日本じゃばら普及協会

 これは、僕も昨年、飲んだことあります。僕は酸っぱい食べ物が好きなので、原液で飲みました。けっこう美味しかったですよ。酸っぱいのが苦手な人は不味いと感じるかもしれませんが。昨年は、原液を毎日、適当に飲んでいたら、いつもの年より、マシな気はしました。(そもそも、最近はあまり重度ではなかったんですけどね)

薄めて砂糖もいれて味を調えたジュースのような商品は、僕はあまりおススメしません。理由は後述します。

 

 2.にごり酢

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写真AC 黒酢

お酢の中に含まれる酢酸菌が、花粉症に一定の効果が確認されているようです。

免疫システムを整える要となるのが、病原菌を感知して免疫を作動させるスイッチとなる「TLR」で、白血球のひとつマクロファージの細胞表面にある受容体だ。主にアレルギーを感知するスイッチは「TLR2」と「TRL4」で、乳酸菌や納豆菌では「TRL4」のスイッチは押せないが、両方押せるのが酢酸菌であることが最新研究でわかった。酢酸菌は免疫の過剰反応や誤作動を抑制して、花粉症などのアレルギー症状を抑えることが期待できる。引用元:@DIME

 さらに↓

さらに酢酸菌と乳酸菌を併用して摂取することで、単体で摂取するよりも倍以上のマクロファージ活性化が確認された。乳酸菌の食べ物に酢酸菌を加えるとより双方の効果が引き出しやすく、酢酸菌は花粉症対策の新たな選択肢としておすすめできる。引用元:@DIME

 という事は、ヨーグルト(乳酸菌)、酢の物(酢酸菌)を同じ食事で摂ると効果的という事ですね。しかし、普通にスーパーで売られている、お酢では、効果がないようです。↓

現代の一般的なお酢づくりでは、アルコール発酵させたあと、酢酸菌を加えることで酢酸発酵を行う。酢酸菌は表面に増殖するので膜のように広がり、アルコールを酢酸に変える(原酢)。原酢を熟成させたものがお酢となる。しかし市場に出回っている一般的なお酢は、製品の安定化と、にごりがあると見た目が良くないため、熟成後に濾過しており、この段階でほとんどの酢酸菌がなくなってしまう。引用元:@DIME

 つまり、昔ながらの酢でないと意味がないようですね。

福岡の「庄分酢」や青森の「カネショウ」のように、伝統的な製法で酢づくりをしている蔵元もあり、こうした「にごり酢」は酢酸菌が残った状態のお酢で、健康面から注目されている。引用元:@DIME

 

 伝統的な、「にごり酢」も探せば売っているという事ですね。↓

 

3.腸内細菌のバランスを整える

腸内細菌のバランスを整えて、免疫機能を整えるような話はよくあります。バナナでオリゴ糖をとると良いとか、納豆やヨーグルトを摂ると良いとか、いろいろ言われていますが、酢酸菌と乳酸菌のコラボが良いという話は、最近知りました。 

4.その他、甜茶等

その他、青魚やエゴマ油、アマニ油、(n-3系脂肪酸の抗アレルギー作用)、甜茶(中国の甜葉懸鈎子の葉、抗ヒスタミン作用)チョコレート(ポリフェノール)など、検索すると出てきます。

 5.酸っぱい食べ物が良い?花粉症の漢方、薬膳解説

じゃばら、にごり酢、ヨーグルト、と花粉症に良さそうな食べ物を見ると酸味のある食べ物ですね。僕は、この酸味に注目したいと思います。

 

漢方における「酸味」は、五臓六腑の「肝」に相当し、肝を補ってくれます。

 

「肝」という臓は、漢方的には、体の微妙なバランスを保つ潤滑油のような役割を持っていると考えられています。ここが悪くなると、体の構成成分、気の流れが悪くなり、2次的に血と水も流れが悪くなります。水の流れが悪くなると、体の水分が尿として出る量が減り、体の中に水がたまりやすくなり、結果として他のところから溢れかえってしまう可能性が考えられます。花粉症と照らし合わせると、鼻の粘膜から溢れかえっているというイメージですね。

 

つまり、酸味で「肝」を補うと、気、血、水の流れがよくなり、鼻水が緩和される可能性があります。上記の3品目は、全部、酸味がありますから、漢方的にも理にかなっていると思いますね。

 

「肝」はストレスに弱い性質を持ちます。ストレスを溜めないような工夫すると良いです。そして、あまり怒らない事です。「肝」には感情「怒」が相当し、怒ると「肝」が弱ります。

 

そして「肝」の弱りやすい季節が「春」なのです。ちょうど花粉症の季節ですね。

 

6.肝も腎も補うと良い

肝を補うと良い話をしましたが、腎も補うと良いです。

「腎」を補う食べ物は「鹹味(しょっぱい味)」と「豆類」です。化学塩は、しょっぱ過ぎてダメなので、天然塩で鹹味を摂取した方が良いです。高血圧で塩分が気になる人は、「納豆」が良いです。納豆は、塩分を含みませんが、「鹹味」に分類されます。さらに「豆類」ですね。

 

そして、「腎」は「肝」を支える役割も持っています。

 

参考記事↓

www.myself-shizen.com

www.myself-shizen.com

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6.漢方的に避けた方が良い「味」

漢方的に、花粉症では避けた方が良かったり、注意のいる味があります。

 

①甘味

まずは「甘味」です。
普通に食べている「ご飯(米)」程度の甘味は問題ないです。いわゆる砂糖のような強烈な甘味です。

「甘味」は、上部消化器官を補ってくれるのすが、体の水分を外に出す働きのある「腎」を弱めてしまいます。腎が弱ると、いくら肝が良く働いていても、水分が尿として外に出にくくなります。甘いスィーツ等は避けた方が良いですね。果物も、極端な食べすぎは良くない可能性があります。

②辛味

花粉症の主な症状の出る鼻は、五臓六腑では「肺」に相当します。(ちなみに、肝は目)
「肺」を補う味は「辛味」です。辛味食材のほとんどは、体を温め、発汗を促進します。汗をかくことで、水分代謝できるため、辛味を摂ると鼻水に効果がありそうです。しかし、唐辛子や山葵のように、強烈な絡みは、返って鼻(肺)に負担になり、鼻が詰まってしまう事があります。

 

さらに、強い辛味は、「肝」を弱めてしまうので、良くありません。

 

2月のように寒い時期に花粉症になる人は、生姜、大根、ニラのような緩やかな辛味野菜は、ある程度良いと思いますが、スパイシーなものや、辛すぎるものは注意が必要です。

 

5月のように暖かい時期に花粉症になる人は、辛味は向きません。

 

目の粘膜が腫れて赤くなる人、鼻粘膜が赤く腫れて鼻閉がきつくなる人、かゆみの強い人、なんかも、熱症状(炎症)ですから、辛味のある刺激物は向かないのです。

 

5.重度の人は病院へ。保険の効く薬もある。

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写真AC 花粉

花粉症の薬が、自費になると言っても、すべて自費にあるとは考えにくいです。

最近、出ている抗アレルギー剤の、デザレックスやビラノア。点鼻薬のアラミストやナゾネックスは、市販されていないため、保険が効くでしょう。

 

 さらに、「ゾレア皮下注」という抗体製剤の注射が花粉症に使えるようになりました。重度の人は、新たな治療の選択肢が増えています。

ノバルティスファーマは、抗IgE抗体製剤「ゾレア皮下注用75mg、150mg、同皮下注用75mgシリンジ、同150mgシリンジ」(一般名:オマリズマブ)について、既存治療に効果不十分な重症・最重症の季節性アレルギー性鼻炎の適応追加承認を取得した。季節性アレルギー性鼻炎に対する世界初の抗体製剤となり、重症・最重症の花粉症患者への新たな治療選択肢になる。引用元:薬事日報

 

かなり根気が必要ですが、スギとダニに関しては「舌下免疫療法」もありますからね。

 舌下免疫療法とは

6.まとめ

①花粉症に良いと言われる、じゃばら(ナリルチン)、にごり酢(酢酸菌)、ヨーグルト(乳酸菌)、納豆(納豆菌)は、漢方的にも花粉症に良いと解釈できる。

 

甘いものを避けて!辛味には注意して!

 

重度の人は病院へ!

 

 なるべく普段の食事から体質改善したいものです。
ちなみに僕は、去年は「じゃばら」を原液で飲みながら、かゆみに漢方薬の「消風散」で問題なく過ごせました!