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漢方的、食べ過ぎとは!?


どんなに美味しくても、食べ過ぎは禁物・・。

漢方的、食べ過ぎとは!?

 

1.腹八分目

 

子供の頃から病気をあまりせず、元気で食欲旺盛だった人が、中年になって食欲旺盛でメタボになってしまうような人の体質を、漢方の専門用語で「臓毒体質」と言います。単純に表現すれば、食べ過ぎて毒素がたまっている人ですね!食べる物にもよるとは思いますが、腹八分目くらいが良いとされています。暴飲暴食は禁物です!

メタボ

写真AC 

 

次は、味ごとに見ていきます。

 

2.甘いもの食べ過ぎ!

 

甘味の漢方的性質は、「甘味は脾を補い、腎を抑える」でした。

白い精製された砂糖がたくさん入ったスィーツ等、甘みの強いものを食べ過ぎると、返って脾に負担がかかり、腎を強く抑えてしまいます。腎を抑えるという事は、尿を出す機能が落ちる事が考えられ、体に余計な水分が溜まる事が、漢方的には考えられます。

 

自然の食材の中で甘味を取るほうが良いでしょう。

甘味料としては、白糖よりも黒糖や蜂蜜,ラカンカ等の方が、ましと考えます。

 

※脾=上部消化器官に近い概念

 

3.しょっぱいもの食べ過ぎ!

 

塩分取りすぎると、血圧が上がるって言われますよね。

鹹味(しょっぱい)の漢方的性質は「鹹味は腎を補い、心を抑える」でした。

鹹味を食べ過ぎると、返って腎に負担がかかり、心を強く抑えてしまいます。

腎に負担がかかるという事は、上記の通り、余計な水分がたまる可能性があり、さらに心を強く抑えますので、血液循環全体に問題が出る可能性があるわけです。漢方的にも塩分を取りすぎると、血圧が上がるというのも、なんとなく理解できます。

 

ここで工業的に作られた化学塩(純粋な塩化ナトリウム、食塩の事)と、海水から作った伝統的な粗塩を比べてみます。

 

化学塩は純粋な鹹味のみですが、粗塩は塩分以外のミネラルが入っています。

塩分以外のミネラルは、お豆腐を作る時に必要な「にがり」の事ですね。「にがり」は苦味です。粗塩は鹹味と苦味を含んでいる事になります。

 

苦味の漢方的性質は「苦味は心を補い、肺を抑える」でした。苦味は心を補ってくれるのです。つまり粗塩は、「心を補いながら鹹味を取れる」わけです。

 

化学塩より、粗塩の方が腎にも心にも負担がかかりにくい事になりますね。

 

※心は、心臓だけの概念ではなく、体全体の血液循環や精神活動の概念も含みます。

 

4.辛いもの食べ過ぎ!

 

テレビのバラエティ番組で、激辛料理を芸人さんが、苦しい顔をしながら完食するシーンが結構よくありますよね。漢方的には、とても恐ろしい・・。

辛味の漢方的性質は「辛味は肺を補い、肝を抑える」でした。辛味を食べ過ぎると、返って肺に負担がかかり、肝を強く抑えます。肝は体の微妙なバランスを整えている臓なので、激辛芸人さんはどうなるのか心配ですね。激辛食材は刺激物ですからほどほどに・・。

 

また肝は、栄養(漢方における血)を貯め、ストレスの影響も受けやすい性質を持っています。肝が弱ると、漢方的には、皮膚がカサカサになったり、目が疲れたりすることがあります。

 

あと、お酒も辛味です。お酒を飲みすぎると、肝臓が悪くなるとか、急性アルコール中毒になると、呼吸抑制が起きたりすることも納得がいきますね。

 

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トウガラシ

5.酸っぱいもの食べ過ぎ!

 

酸味の漢方的性質は「酸味は肝を補い、脾を抑える」でした。酸味を食べ過ぎると返って肝に負担がかかり、脾を強く抑えます。酢を原液でグビッと飲んだりすると、胃の調子が悪くなったりしますが、あまりする人はいないですかね。美味しくないですから。

 

6.苦いもの食べ過ぎ!

 

苦味の漢方的性質は「苦味は心を補い、肺を抑える」でした。苦味を食べ過ぎると返って心に負担がかかり、肺を強く抑えます。しかし、苦味が強すぎると、基本的にまずくて食べられません。苦味の食べ過ぎは、一般的な日常生活では、起きないと考えて良いと思います。

 

今回は、以上です~